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Category Archives: 琵琶読本
薩摩琵琶の歴史の梗概 薩摩琵琶は領外へ出すべからず
薩摩琵琶は領外へ出すべからずとの御沙汰 こうした教育は、徳川の方では決して喜ぶはずがない。必ず神経をとがらせてなんとかかんとか因縁を付けてくる。かの前田候などは、内に剛健の気風を養成しながら自分は表面鼻毛を伸ばして馬鹿 […]
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薩摩琵琶の歴史の梗概 薩摩琵琶生まる
薩摩琵琶生まる 当時、伊作郷に、門脇寿長院という琵琶法師がいた。彼は盲人であったが非常に頭の良い、かつ真面目な男であった。如何に頭が良くっても不真面目では害になる。頭の良い者はとかく狡猾なものだが、寿長院はそうではなか […]
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薩摩琵琶の歴史の梗概 薩摩論語
赤十字思想 こうした美談佳談は沢山ある。例えば木崎原の戦などでも敵の大将の子供を引き取って一人前に仕立ててやったのや、その他枚挙にいとまないからいちいち述べる繁を避けるが、唯一ここで述べたいのは、赤十字ということである […]
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薩摩琵琶の歴史の梗概と批判及びその要素
祖先を尊ぶことは、我が日本民族の特性で世界に比類なき美点である。 祖先を誇るのは自分の無能を表示するもので、実に恥ずべき呿言である。 祖先の功労の蔭に隠れて、安きを倫む事は甚だしい罪悪である。 祖先のことが分かれば、祖先 […]
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[琵琶読本] 師を選べ
「選」という字は、「己」という字を二つ並べてその下に「共」を書いて「辶」すなわち「道」と書いてある。 「己」という字が二つあるのは「自分」と「他人」という意味であって複数なることを表現しているのである。そしてこの複数 […]
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[琵琶読本] 明治大帝と薩摩琵琶
わが国の薩摩琵琶界に於いて最初の御前弾奏者 申し上げるも畏きことながら 明治大帝には、薩摩琵琶に深くご趣味を御持ち遊ばされた。私は今そのことを謹んで申し述べたいと思う。 頃は明治十五年五月九日 明治大帝には市外荏群( […]
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[琵琶読本] 雲右衛門の偉かった点
桃中雲右衛門*の逸話は沢山ある。私は今日までいろいろな話を聴いたり、本によって知った、あるいは雲右衛門が筑後川の向こう河岸に人を立たせておいてこちらの河岸から語る声が向こう岸まで届くように声を練ったとか、その他緒処に於け […]
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「吉村岳城 琵琶読本」序
序 その主義の善悪は別として、アジアでは百姓も商人も軍人も役人も、そもアジアの国民という国民は皆ことごとく同主義の尊奉者たらしめるべく全ての機関を活用し、些さやかたりとも之に反する者に対しては極端な刑を課している。
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「吉村岳城 琵琶読本」不定期連載 初めに〜
はじめに 「琵琶読本」とは薩摩琵琶の吉村岳城[1888-1953]先生が昭和8年7月に上梓した広く琵琶に関する読み物です。その多くは昭和5−7年頃にかけて朝日及び読売新聞一般紙上にて連載していたコラムをまとめたもので、出 […]
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