Monthly Archives: 5月 2018

[小説 びわ師錦穣 ] 第二話 大家族

中村の家は吾妻橋のたもと、大きなビール工場の横にある長屋に年老いた祖母を筆頭に夫婦、兄弟姉妹十一人の総勢14人で住んでいた。それを勤め人の父がが養っている。温和だけが取り柄の父親一人の双肩で支えきれるわけもなく、母親のく […]

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秋田で公演します

まだもう少し先なのですが、秋田で催される錦心流の会に親子掛け合いで出演します。 お近くでご興味のある方は是非おいで下さい。 第九回 錦心流琵琶演奏会 とき  8月18日(土) 13時開演 ところ 秋田市民文化会館小ホール […]

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[小説 びわ師錦穣 ] 第一話 夜空に咲く華

ここは本所の吾妻橋。大正四年の川開きの夕暮れ、近くに住む中村夫婦は幼い子供を祖母に預け、残る年上の兄弟姉妹を引き連れて両国の花火見物に出かけた。 道ゆく数多の見物客、雑踏にのまれて歩く隅田の川端はさても黒山の人集り。見渡 […]

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邦楽大河小説「びわ師錦穣」新連載のご挨拶

近代琵琶人の中でおよそ水藤錦穣ほど、有名でありながらその実、謎に包まれている人物はいないでしょう。明治末の琵琶楽全盛時代に生まれ、早世した琵琶界の巨匠永田錦心に新楽器錦を託されながら紆余曲折の後独立、五柱五絃という琵琶ス […]

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