錦琵琶は大正15年の春に薩摩琵琶錦心流宗家の永田錦心師が錦心流のための、ひいては新しい琵琶楽の可能性を標榜したところから端を発しています。それは今考えると不思議に思えるほど自然な薩摩琵琶の改造(改良)でした。
錦心師の発案は2点、
A、柱を一つ増やして五柱にする。
B、調弦を最高音を二音階半上げる(本調子)
です。最初は普通に四弦の琵琶でした。
これを受けて各琵琶製作師の競作となりました、母藤波が水藤錦穣先生より伝え聞いているには最初期の錦琵琶は三面作られたそうです。
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