作詞家 水藤安久

水藤安久(すいとうやすひさ)、錦穣の養父水藤枝水の甥で本名は田村安久、「あんきゅう」とも読む。水藤錦穣と同性ではあるが血縁はなく、十代から和洋を問わず芸能に親しみ、特に文学的造詣は深い。日本舞踊の藤蔭家で主に文筆業の食客をしていた。水藤家に同居していた事もある。手がけた作詞は少ないが、主に錦琵琶曲の潤色、脚色で細やかな修正を加えた作は多い。浅野晴風/水藤錦穣版掛け合い勧進帳の潤色は彼である。

生年は不明ながら明治40年代、没年も不明。

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